10月31日に行った出前授業『命の尊さを考える授業~体験談から考えるがんのこと、がん予防について~』の感想をまとめました。
生徒たちが書いてくれた感想には、メモも併せてびっしり書いてありました。中には用紙のうらまでびっしり書いてくれている人も。
みんなが真剣に聞いてくれ、自分にできることを考えてくれたことをとてもうれしく思います。
道徳の授業でしたので、『自分のためにできること、周りの人のためにできること』を特に考えてもらえるように構成しました。
生徒が書いてくれた感想を項目ごとにまとめ、グラフにしてみました。生徒たちがどんなことを考えてくれたのかがわかりました。
●自分にできることでは、
「周りの人を支える」「予防する」「自分の人生を大切にする」
予防の中ではタバコについて書いてくれた生徒も多かったです。
●大切だと思ってくれたことは、
「支え合いの大切さ」「命の尊さ・大切さ」「笑顔」「感謝」「相手の立場に立って考える」
●周りにがんや病気になった人がいる場合は、
「家族の大切さ」「病気になったのは誰のせいでもない」「辛い時はがまんしなくていい」
というメモを取ってくれた生徒が多かった傾向も見られました。
●私が話した言葉では、
「未来の自分を作るのは今の自分」「自分の人生は自分次第。楽しんでいこう」「ピアサポート」
私の想いが伝わったようでうれしく思います。この感想は、私の励みでもあり、宝物でもあります。
【生徒の感想】~一部抜粋~
★私は今までがんというものについてあまり関心がありませんでした。でも今回の清水さんのお話を聞いて、自分なりにがんについて考えることができました。私の周りにはがんにかかった人や病気にかかった人があまりいません。なので清水さんの体験談を聞かせていただき考えることが多くありました。もし、私の母が病気にかかってしまったら、真っ先に教えてほしいと思います。初め聞いた時はなんて言えばよいのかわからなくなると思います。でも少しでも、できることをしたい、助けになりたいと思うからです。そして自分にできることを考えました。自分のことは自分でする。当たり前のことは当たり前にするなど小さなことでも自分はできることがたくさんあると気づきました。私が一番心に残ったのは「周りの人への感謝」です。私は普段の日常生活や学校生活で周りの人に迷惑や心配をかけてしまうことが多いと思います。友達や家族の支えがあったからこそ乗り越えられたと思うこともたくさんあります。改めて周りの人への感謝を忘れないようにしようと思いました。これからの人生いろんなことがあると思うけど、自分と向き合う、周りの人への感謝、笑顔を忘れずに自分の人生を大切にしたいと思います。
★今回は私たちのために講演をして下さり、ありがとうございました。実際に経験したからこそ話せるお話しで、とても分かりやすく、自分にもあてはめ、比べながら聞くことができました。ピアサポーターがどういう仕事なのか、また2人に1人はがんになるという事実を耳にしてあまりの多さに驚きました。私のイメージではがんという病気は、なってしまったらほぼ治らず、治療したとしても他の場所に転移するなど、完治する可能性が低い病気という先入観がありました。けれど清水さんのお話を聞き確かに恐ろしい病気だけれど、だからこそ健康診断をしっかりと受け、早期のうちに治療をすれば命を落とすリスクも必然的に低くなるものだと分かりました。また、支えがあったからこそ病気に立ち向かえたというコメントも印象に残っています。私自身は経験したことはないけれど私だからこそできることをしてあげたいと思いました。清水さんのお話を聞き自分の中でがんという病気について深く考える機会になりました。がんという理解しているようでよく分からない病気が自分の身近な事と一緒に整理できました。今回は本当にありがとうございました。
★今回の講演で「命の尊さ」を感じることができました。
がんになった時支えてくれる人がいるだけで心が落ち着くと僕も思います。清水さんは実際にがんになられてとても辛い思いをしたと感じました。そんな中助けてくれた家族、友人、仲間はかけがえのない存在だと思います。感謝の気持ちはとても大事なものだと分かりました。
また、がんは予防できることも知りました。日常の食事やタバコを気をつけたりや運動をすることでがんになる確率は減らせることが分かりました。
清水さんの言葉で「未来の自分を作るのは今の自分」という言葉を聞き、今日から健康な体をつくっていこうという気持ちになりました。
人々は支え合って生きているということを常に心におき、助け合って生活したいです。