今の私にできること

先週の運動会のあと、実家で昔の写真を見ていたら、5年前ウィッグ姿でマスクをして運動会に参加している私の写真があり、当時を思い出しました。

5年前、私は抗がん剤治療中でした。
当時は、こどもたちの運動会などの幼稚園や学校行事の合間に抗がん剤をし、気力で見に行っていました。
どうしても見たいという思いが気力に変わり、なんとか大きな行事は参加できました。...
まあ、その分無理をすると白血球が下がり、白血球を増やす注射を何度もしましたが(^_^;)

がんといっても人それぞれ治療が違います。私の場合は、手術、抗がん剤、放射線治療をし、その中ではなによりも抗がん剤治療が大変だった…
抗がん剤もいろいろな種類があり、人により使う抗がん剤も違い、また副作用の出方も違う。そして副作用を押さえるよい薬も出ているが、多くの人が抗がん剤治療は大変な体験をしている。

私の場合は、その辛い治療を乗り越えられたのは、家族の支えや友人など周りの人たちの支えがあったから。

だから、どんなに治療が辛くても生きるためにがんばった。
そして命を大切にしたいという思いが強くなった…
生きたいという思いが…

あれから5年。
今、私にできることは…。

がんは2人に1人はなる時代。
特に乳がんは40代半ばの罹患率が高いのです。
つまり、私と同年代。
小中高校生のいる保護者の年代。
がんは病気との闘いと精神的な闘いがある。

私が体験したことから、がんに対する備えや、もしも家族や友人など周りの人ががんになったらどのように支えていけばよいのか、もしも自分ががんになったらどのように向き合えばよいのか、そんなことを出前授業や出前講座でこどもたちやその保護者、またいろいろな世代の方々と一緒に考えていきたいと思います。

いのちを大切にするということ、心の備えの大切さ…
体験者だから話せること…
多くの方に関心を持って欲しいから…
一緒に考えていきたいと思います。

ご興味をもって下さった方は連絡してくださいね。