がんと就労
もしあなたが雇用主なら、がん体験者を雇いますか?
もしあなたが、がん体験者で働かなければならないとき就職できると思いますか?
二人に一人はがんになる時代。
周りにがん体験者がたくさん増えていく時代になっていく。
あなたが、がんになったらどうでしょうか。
がんになって本当に困ったこと。
働きたくても働くところがない…
働けたとしてもがんで差別される…
現状
何をしてもがんのせいにされてしまう
がんになって体験したこと。
●もうだめでしょ(がんじゃもう何もできないでしょ)
●何で無理するの(治療しながらも普通の生活がししたくて、働こうとしたとき)
●あなたがいると雰囲気が悪くなる
●がん患者だから、雇ってあげている。あなたなんてどうせ他じゃ雇ってもらえないでしょ。だから感謝して。でも、会社に何かあった場合は、一番最初に辞めてもらう。なぜかはわかるよね?!
体験談を話すことに対して言われたこと。
●体験談を話してどうしてほしいの?同情して欲しいの?
●あなたは、死について考えたことがないでしょ。もっと真剣に考えたほうがいい…
(この言葉を言われた時は、なぜこんなことを言われなければならないのか…本当にショックでした。告知の時、治療中、それ以降も、常に命の大切さをずっと考えています)
がんは、がんそのものの闘いと精神的な闘いとがある。
がん治療が終わっても、精神的な闘いはずっと続いていく。
こんな世の中だから、こんなことを言う人達がいるから、だからがんになってもできることがあるって知って欲しいのです。
もちろん、こんなことを言う人達のばかりではありません。
たくさんの協力者もいます。
私自身、大勢の方に支えられ、乗りこえることができました。そういう方々には本当に感謝しています。
しかし、がんに対する偏見は、まだまだあります。
その偏見が無くなることで、がんになった人達の心の苦しみが少しでもなくなって欲しいという思いから、出前講座や出前授業をしています。
同情して欲しいのでは、ありません。
世の中の人達に本当の現状を知って欲しいのです。
二人に一人はがんになる時代。
もしかしたら、あなたがなるかもしれない。
そのために、今できること、もしものときにどうすればいいのか…
もしかしたら、家族や友人、職場の人など周りの方ががんになっているかもしれない。
そのようなとき、どのように接すればいいのか…
そういうことを考えるきっかけにして欲しくて、
考えてくれる人が一人でも増えてくれたら、少しだけ世の中が変わるような気がして…
がんになっても働けるように…
だから、私にできることをやっていきたいと思っています。
それががんになった今の私にできることのような気がします。
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